2011年 09月 14日
2011年の東京②
僕は20代にこの人から沢山のことを教わった。
あらゆる博打事から正しい女の口説き方、酒の飲み方、悲しみのやり過ごし方、不条理なものへの怒り方。運というものの存在。おもいっきり笑う方法。人生とセックスについて。書き出せばきりがない。
大抵は麻雀卓上での講義で、終了後の酒場で議論が発展した。
僕にとってこの人は父親だ。なんでも直腸ガンらしい。
新宿の改装中のコマ劇場へ引き返し、合流。全然元気そうで安心した。
行きつけの鰻屋では串でいろんな部位を焼いてくれる。これがむちゃ美味いんだ。
まぁ、病気の癖によく飲む飲む(笑)
話すことはつきない。
おもむろに府中の兄貴(僕の兄貴分)に電話をして、国分寺で合流するらしい。
二人で中央線に乗った。
明日検査でバリウム喰らうらしい。飲食のタイムリミットは21時。この時点で21時だった。
国分寺の野菜Bar(古巣の後輩がやっている)で飲みなおし。
兄貴も病気のことは初耳だったらしく、笑っていた。
前立腺が近いことからインポになるんじゃないかとの不安を聞かされて、まだ諦めてない太さを実感。
流石。
挙句の果てに、近くにBar DYLANってあるんだぜって言い出して、、、
まだ飲むのかこの人は。ジャニスを聞ききながら、ジャックのロックを2杯づつ、、、
タクシーに乗るのを見送ったのが23時過ぎ。
こりゃ死なんわ、安心した
by bar-dylan-life | 2011-09-14 15:10 | in my life